宅見(たくみ)所長
宅建試験は、マークシート方式の試験です。
毎年必ず出てしまうのが、マークミスによって不合格になってしまう受験者です。
実施年度によっては、合格ライン近辺に約2万5千人以上がひしめき合う試験です。
そのため、たったの1問でもマークミスするだけ、合格圏内だった人が不合格になってしまうことがあるのです。
マークミスは絶対にしないようにしようと誰もが思っているはずです。
それでも、マークミスは起こってしまう。
今回は、このマークミスを防ぐ方法について解説します。
目次
宅建試験の出題形式についての概要
宅建試験の出題形式
- 四肢択一形式で50問出題される
- 3つの出題形式
- 出題される科目の順番が決まっている
①四肢択一形式で50問出題される
宅建の試験は、四肢択一形式のマークシート試験です。
出題数は全部で50問。
1問1点で計算され、50点満点の試験です。
宅建試験は、午後1時~3時までの2時間の試験なので、単純に2時間を50問で割ると1問あたり2分24秒で解く計算になります。
②3つの出題形式(問われ方)
宅建試験の問題の出題形式(問われ方)は次の3つがあります。
- 正誤問題
- 組み合わせ問題
- 個数問題
1の「正誤問題」とは、「正しいものはどれか」または「誤っているものはどれか」という問題で、正しい、または誤りの選択肢を4つの文章の中から選ぶ問題です。
最もオーソドックスで出題数が多い問われ方ですね。
4つの選択肢の全てがわからなくても、明らかに正しい選択肢、または、明らかに誤りの選択肢がわかれば正解できる問題です。
2の「組み合わせ問題」とは、「組合せとして、正しいものはどれか」または「誤っているもの組合せはどれか」という問題です。
選択肢は、例えば「アとウ」、「イとエ」などが用意され、その中から選ぶことになります。
この問題の場合、完全に正しい文章を2題、または、完全に誤っている文章を2題判断できれば正解できます。
1の正誤問題よりも、難易度は上がります。
最後に3の個数問題についてご紹介します。
「個数問題」とは、4つの文章が用意され、その中から「正しいものはいくつあるか」または「間違っているものはいくつあるか」という出題型式で問われる問題です。
選択肢は「なし」、「一つ」、「二つ」、「三つ」、「四つ」のうち4つが用意されています。
個数問題は、4つの文章の全ての正誤を判断できなければ正答できないので、難易度は最も高いと言えます。
個数問題は毎年3~6問程度出題され、合格ラインはこの個数問題の数によっても影響を受けます。
宅建の合格ボーダーラインについて、当サイト内でご紹介しています。こちら↓をご覧ください。
宅建のボーダーラインはどれくらい?2020年10月試験最新の合格点の予想も掲載!個数問題が苦手という受験生は多いです。克服するためには日頃から一問一答形式の問題集を解くことをおすすめします。
一問一答形式の問題集を使うと、一肢ごとに確実に正誤を判断する能力が身につくからです。
おすすめの一問一答形式問題集について、当サイトでご紹介しています。こちら↓をご覧ください。
【宅建の一問一答形式】は宅建試験合格に導く大切な問題集の1冊!おすすめ本3選を比較。いずれの出題型式でも、答えがわからなくても必ずマークシートに記入しましょう。
25%の確率で正解になるからです。空欄のまま提出する問題があってはいけません。
③出題される科目の順番が決まっている
宅建試験は、毎年出題される科目の順番が決まっています。
(※画像は、住宅新報社の宅建資格試験解答用紙です。本番のマークシートとは多少異なりますがほぼ同じ形式です。次の章でダウンロードできます。)
・問1から問14(14問):権利関係
・問15から問22(8問):法令上の制限
・問23から問25(3問):税その他
・問26から問45(20問):宅建業法
・問46から問50(5問):その他免除(統計等)
※次回の試験も傾向が変わらなければ、この出題順になることが予測されます。
宅建試験は、それぞれの受験生の戦略の違いで、1問目の権利関係から解く人もいれば、26問目の宅建業法から解く人などもいます。
その時、問題1から順番に解かない人は、特にマークミスには注意しなければいけません。
宅建のマークシートをダウンロード
本番に近い形のマークシートを住宅新報社のサイトからダウンロードできます。
本番のマークシートとは多少違いがありますが、ほぼ同じものです。
本番前に、自宅などで予想模試を受ける時や問題集の勉強の際に、このようなマークシートで練習しておくことをおすすめします。
予想模試の復習の時にダウンロードして使うと便利です。
参考 宅地建物取引士資格試験 解答用紙住宅新報出版宅建のマークシート記入上の注意点
宅見(たくみ)所長
せっかく正解できたのに、マークミスや塗り方が原因で間違い(扱い)になってしまったなんてことになったら、本当に悔やまれます。
次の注意点をしっかりと確認し、本番で実践できれば大丈夫です!
マークシート用紙にも「記入上の注意」が掲載されています。本番では、マークを始める前に確認しておきましょう。
①氏名(漢字)を忘れずに記入すること
本番のマークシートには、事前に受験番号と氏名(フリガナ)が記入されています。
その上で、漢字で氏名を記入しなければいけません。
試験開始時と試験終了後の提出前に、漢字氏名を記入したか必ず確認しましょう。
②BまたはHBの鉛筆かシャープペンシルを使用すること
鉛筆かシャープペンシルのどちらを使うかは、好みの問題でどちらでもかまいません。
慣れている方を使いましょう。
注意点としては、機械が読み取れる濃さで記入しなければいけないので、BかHBの濃さが必要です。
マークシートを塗りつぶすには、Bの方がやや柔らかいので塗りやすいかもしれません。
硬い芯を選んでしまうと、マークするのに時間がかかってしまいます。
試験中に落としたり、芯が折れてしまったりすることも考えられるので鉛筆もシャープペンシルも複数本、シャープペンシルなら替え芯も用意。
消しゴムも2個以上準備しておきましょう。
③ダブルマークしてはいけない
正解は1問ごとに1つです。
そのため、1つの問題に2つ以上マークしてしまうと不正解になってしまうのでご注意ください。
答えを修正した時に、先に塗っていたマークを消し忘れてしまったとか、しっかり消えていなくて機械が両方読み取ってしまったなんてことも考えられます。
どの問題も2つ以上マークしてしまっている箇所がないか、必ず確認しましょう。
④しっかりと塗りつぶすこと
悪い塗り方として、縦線や横線を引く、空白が多いなどが挙げられます。
このような塗り方では、機械が読み取れない可能性があります。
枠内に空白はつくらず、しっかりと塗りつぶしましょう。
塗り方としておすすめなのが、枠内の中心からひらがなの「の」を書くイメージでマークする方法です。
「の」の字を少しずつ大きくして塗っていきます。
⑤枠内からはみ出ないように塗ること
塗り方で注意すべき点としては、もう一つあります。
それは、はみ出さず枠内にしっかりとおさめることです。
少し程度はみ出しても、正誤に影響は出ないと思います。
それでも、マークシートの「記入上の注意」には、はみ出しも悪い例として掲載されています。
正しいお手本のように、枠内におさまるように塗りつぶしましょう。
⑥マークミス(番号間違い)に注意すること
マークミスには注意しましょう。
例えば、ある問題で正解を2と選んだのに、マークシートの3を塗りつぶしてしまったというケース。
このミスの防ぎ方は、問題用紙にあなたがわかるように〇や×をつけてどの答え選んだか明確にします。
そして、明確にした答えを間違えないようにマークシートに記入します。
問題用紙にあやふやに記入してしまうと、どの番号を選んだのかわかりにくくなってしまうからです。
また、どの答えを選んだかを問題用紙にチェックしておけば、試験終了後の自己採点の時にも役立ちます。
さらに、1問ずれてマークしてしまったというケースもよく見られます。
例えば、問題の15を解いた後、マークシートには問16を塗ってしまったというケース。
気づかないと最後まで塗ってしまい、最後で気づくなんてことが起こってしまいます。
そうなると、大幅な時間のロスが生じます。
このミスの防ぎ方は、マークする時にあなたが解いた問題とマークシートの問題番号を必ず確認して塗ることです。
また、問題を最後まで解いてから一気にマークする人も見られますが、この方法はとても危険です。
1問ずれてしまうことが起こる可能性があるだけでなく、試験時間内にすべての答えを塗りつぶせなくなる場合もあるからです。
宅建試験は、思ったよりあっという間に終わってしまいます。時間が足りなかったという受験生が毎年たくさんいます。
そのため、まとめてマークする場合は3~5問程度にすることをおすすめします。
もちろん、まとめて塗り終わるごとにマークにずれがないかチェックしましょう。
まとめ
宅見(たくみ)所長
マークシートの記入方法は、基本的なことですがとても大切なことでもあります。
あなたがこれまで頑張ってきた努力の成果を、確実に点数に結びつけるために、マークシート記入上の注意点を頭に入れておきましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。