宅建試験は受験資格がないので、もちろん主婦(主夫)の方も受けることが可能です。
私の周りでも、主婦の方で合格した人は何人もいます。
また、Twitter上でも主婦の方で合格された方を目にします。
私の知っている主婦の合格者の方たちは、全て前職など宅建とは無関係。法律の勉強も初めてだったという方ばかりです。
令和元年の宅建試験では、主婦(主夫)の方の合格者は約1,500名と発表されました。
約1,500名も合格者がいると聞くと、けっこう多いなと感じます。
では、なぜこれだけの主婦の方が合格できるのでしょうか。
宅建は主婦におすすめの資格
宅見(たくみ)所長
宅建は主婦におすすめの資格です。
それは、主婦の特性・能力から考えた場合…
特に子育て中の主婦の方は、朝から晩まで休みなくずっと働き続けている場合がほとんどです。
基本的に休みはありません。
子供を育てながら配偶者を支えなければならない…、とても大変な仕事をこなしています。
主婦業をきちんと行うためには、まず1日の段取りを考え、計画的に効率よくこなさなければいけません。
主婦業という大変な仕事を、日頃からコツコツこなすことで培った能力が宅建にはとても向いているのです。
宅建試験は、あまりダラダラと時間をかけすぎず、短期間に集中して取り組む方が合格しやすい試験と言えます。
司法試験や司法書士、公認会計士などのように1~2年以上じっくりと時間をかけて勉強するような試験ではありません。
宅建は、上手に隙間時間を見つけて、短期間に計画的に取り組むことによって十分合格できる試験です。
トータルの勉強時間も、100~200時間程度で合格できる人もいますが、平均して300~600時間程度こなせば合格できます。
宅建は、日頃から主婦業をこなしている人たちが目指すにはピッタリの資格です。
主婦が宅建を取得するメリット
再就職やパート勤務に有利(役立つ)
宅建を持っていると再就職先を探したり、パート勤務したりする場合にとても役立ちます。
不動産に関する法律の知識を持っている、宅建業のことや民法のことなどが分かっていると評価してもらえます。
そのため、宅建の知識を必要とする業種、特に不動産業や建築業、金融業、士業などの業種に再就職しやすくなります。
さらに、宅地建物取引業では宅建資格保有者であればすぐに採用してくれる企業もあります。
それは、宅建士には独占業務があり、宅建業法によって宅建士の設置義務があるからです。
「独占業務」
①重要事項の説明
②重要事項説明書への記名・押印
③契約書(37条書面)の記名・押印
「設置義務」
①宅建業を営む場合は、事務所ごとに5人に1人以上の割合で宅建士を置かなければならない
②モデルルーム等の案内所には、宅建士を1人以上置かなければならない
たとえ不動産業界で働いたことがなかったとしても、将来戦力になってくれるだろうと判断してもらえることさえあります。
宅建を持っていれば、ほぼ就職に困らないと言っても過言ではありません。
宅建士の資格を活かしながら、営業ではなく事務員としての仕事を任される場合もよくみられるので、主婦業の経験を十分活かすことができます。
意欲や積極性をアピールできる
忙しい主婦業をこなしながら同時に宅建に合格する。とても立派なことです。
宅建に合格することで、一定レベル以上の能力があることを評価されることはもちろんですが、意欲や積極性もアピールできます。
それは、宅建は決して軽い気持ちで勉強しても合格は難しいから。
不動産業界や金融業界に再就職やパートで採用されるために、必ずしも宅建資格が必要なわけではありません。
でも、宅建に合格した意欲や積極性、努力は間違いなく評価されます。
宅建とはほとんど関係のない業者であっても、自己PRには十分使えます。
宅建に合格していれば、一定レベルの能力の持ち主であり、社会人として必要な法律の知識や教養を持っているとみてもらえます。
プライベートにも役立つ
宅建を持っていると、プライベートでも役立つ場面は多くあります。
例えば、家を購入する時や住宅ローンを組む時など、宅建の知識があれば相手方と対等に交渉することが可能です。
購入後の税金についても学ぶので、税金のこともしっかりと理解しながら納めることができます。
また、住まいを借りる時にも宅建の知識は力を発揮してくれます。
借りるときや住んでいる間、退去する時には、民法や借地借家法などの知識があれば、不動産管理会社や大家に正当な要求をしたり、トラブルを回避することもできるのです。
その他、相続の基本的な知識も万が一の時に役立ちます。
主婦におすすめの勉強方法
宅建は、基本的に独学でも通信講座でも通学講座でもどの勉強スタイルでも合格できます。
あなたに合う勉強方法で取り組むことが大切です。
宅建は人気資格なので、独学用のテキストや過去問が豊富です。
また、通信講座や通学講座も充実しています。
ただし、宅建はお金をかけずに十分合格できるので、通信講座などを受講する場合も、なるべく低価格で効果のある講座を選んでいただきたいと思います。
宅建の勉強は独学が良いか、通信講座、通学講座が良いかの判断基準について、当サイト内でご紹介しています。
こちら↓をご覧ください。
宅建は独学で勉強するか、通信・通学講座を利用するかどちらが良いか具体的な判断基準。主婦におすすめできない勉強スタイルは通学講座です。
忙しい主婦の方が通学講座を選ぶと、学校に通う時間がもったいないのと、高額のお金がかかってしまいます(平均15万円程度)。
主婦の方で合格した人の特長として、家事の最中や隙間時間を上手に使って勉強してきた方が多いことが挙げられます。
食事を作りながら、食器を洗いながら、洗濯物を干しながらなど、家事の最中でも音声講座を利用した勉強方法。
このように、スマホやタブレットを使って、家事の最中や隙間時間に効率よく勉強できる通信講座がおすすめです。
スタケンやスタディングであれば2~3万円程度で十分合格できるのでおすすめです。
これらの通信講座なら、法律の勉強が初めての方でも安心して勉強できます。
宅建おすすめの通信講座については、当サイト内でご紹介しています。
こちら↓をご覧ください。
【2021年最新】宅建の通信講座おすすめランキング!人気の10社を徹底比較!まとめ
宅見(たくみ)所長
あなたが宅建を取得したら、とても大きな武器になります。
主婦の期間が長いと再就職活動が不利になってしまう場合も…。
でも、宅建を取ることでこのマイナス面をカバーすることが可能です。
30代、40代であっても年齢を理由にしたマイナス評価を減らすこともできます。
宅建の取得はあなたの人生を好転させます。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。