【宅建に落ちた】勉強を頑張ってるのに落ちる人の特徴。間違った方法ではまた不合格。

宅建試験頑張っているのに合格できない人の特徴

宅見(たくみ)所長

今回のテーマは「勉強しているのに合格できない受験生の特徴」についてです。とにかく時間をかけて勉強しているのに合格できない。そんなあなたは勉強方法が間違っているかもしれません。



時間をかけて勉強してるのに宅建試験に合格できないのはなぜ?

宅建試験不合格者の中でみられるのが、「勉強時間だけは誰にも負けない」と思って一所懸命頑張ってきたのに、合格できなかったという人です。

例えば、トータル500時間とか600時間とか、またはそれ以上勉強してきたのに合格できなかったという人です。

勉強時間が足りなくて合格できない、適当に勉強していたから合格できないのではなく、時間をかけて頑張ってきたのに合格できない人です。

時間をかけて努力してきたことは立派なことです。でも、宅建士に合格することが受験勉強の最終目標なので、その目標を達成できないことはとても残念なことです。

このようなタイプの人は、何か勉強方法が間違っているかもしれません。

勉強方法が間違っているというのは、すなわち、「限られた時間の中で宅建試験に合格する勉強方法ではない」、「合格まで遠回りの勉強方法」になってしまっている可能性があるということです。

頑張って勉強してきた人には絶対に合格してほしいと思っています。

そんな思いから、頑張って努力し続けているのに合格できない人が何か良いきっかけを掴むために、これから「宅建試験に合格するための正しい勉強方法」についてみていきます。

①テキストばかり読んでいる(インプット中心の勉強になっている)

宅見(たくみ)所長

宅建試験は、過去出題された問題や、過去問と同じような(類題)問題が7割~8割程度出題されます。

宅建試験の勉強で使う教材の中心はテキストと過去問題集です。

どちらが大切な教材か。もちろんどちも大切ですが、やはり過去問題集の方が大切です。

宅建士試験とは?の答えが全て詰まっているからです。過去問を見れば傾向が分かりますし、過去問を中心に勉強を進めれば、横道にそれることはありません。

すなわち、過去問を中心に勉強すれば合格まで遠回りすることはありません

勉強してるのに合格できない人にみられる特徴として、テキストばかり読んでいる、講義ばかり聴いている(最後までインプットばかりしている)などが挙げられます。

テキストを1ヶ月から数ヶ月の時間をかけて1回転、2回転読んでから過去問を解いても、テキストの内容が頭に入っていない、ほとんど覚えていないことがよくあります。

ただし、いきなり最初からテキストを読まずに、講義を聴かずに過去問を解くことは非効率です。テキストを読む⇨過去問を解く(講義を聴く⇨過去問を解く)の繰り返しがとても大切です。

これをこまめに繰り返すことです。

ある単元を読んだら該当箇所の過去問を解く、ある項目を読んだら該当箇所の項目を解く、この繰り返しによって理解が早まり知識が定着します。

テキストの読みっぱなし、講義の聴きっぱなしではその場では覚えたつもりになっても、知識がしっかりと定着していないことが多いです。

大切なのは勉強を開始した初日から過去問を解くことです。

「テキストを読む⇨過去問を解く⇨解説を読む⇨またテキストを読む(確認する)」この繰り返しが合格への近道です。

それでも、試験勉強の前半はややインプットが中心になりますが、中盤から後半にかけて完全にアウトプット中心の勉強方法が必要です。後半はアウトプット9割でも良いほどです。

過去問を解くときに、いきなり四肢択一形式の問題を解くことに抵抗がある人もいます。そのような人は一問一答形式の問題集から入ると、クイズ感覚で勉強しやすいと思います。

四肢択一形式も、結局は一問一問の肢ごとの理解が大切です。

また、最初から正解しようと頑張る必要はありません。1回転目は過去問を解くのではなく「読む」感覚で勉強すると気楽に取り組めます。

テキストを読んだら、過去問を「読む」、そして解説を読むを気軽に繰り返してみてください。

アウトプット中心で勉強しましょう!

②満点(高得点)を狙った勉強をしている

宅見(たくみ)所長

宅建試験は、満点を目指す試験ではありません。

完璧主義の人、常に過去の試験や、テストで高得点を取ってきた人にみられる傾向です。

宅建試験は過去の合格ラインから37点獲得できれば合格できます(当サイトでは38点を目指すことをおすすめしています)。

少しでもゆとりを持って合格したいと考える人は多いと思います。それでも40点を目指せば十分です。令和2年度の本試験は、35点が合格ラインでしたので、3割の15点落としても合格できました。

満点を目指す勉強方法では、テキストを隅から隅まで完璧に理解しようとする、法律によっては宅建士のテキストではなく別の参考書を購入して読んでしまう場合もあります。

実際、テキストを完璧にしたとしても満点取ることはほぼ不可能です。

宅建士試験は38点を目指すべきです。宅建業法で8割から9割、権利関係を6割程度、他の科目で必要な点数を獲得する、そんな勉強が合格の近道です。

宅建試験は、10年に1回出るか出ないかの論点をしっかり勉強するよりも、毎年出題される基本的かつ重要な知識を確実に身につけておけば合格できます。

③綺麗にノート作りをしている(宅建にノート作りは不要)

宅見(たくみ)所長

ノート作りは勉強ではなくただの「作業」です。作業はやめて勉強しましょう!

ノート作りとは、テキストや過去問の内容を改めて自分のノートを作ってまとめることです。

小学校の頃から、よくノートをしっかりとりなさい、ノートを綺麗にまとめなさいと言われてきた経験がある人が多いと思います。

学校の勉強と違って、宅建の勉強はノートを綺麗にまとめることはほとんど意味がありません。

ノート作りほど時間のかかる方法(作業)はありません。

たまにネット上でも、「私はこのようなノートを作ったおかげで宅建試験に合格できました」なんて言って自分のノートの画像を掲載している人もいます。

確かにかなりまとめられたノートですが、これだけ作るのに相当時間がかかったことが予想されます。

この人は、このノート作りのおかげで合格できたわけではなく、他の要素が良かったから合格できたと思います。

例えば、ノート作りに時間を割いてしまったが、過去問演習をしっかりやったから合格できたとかですね。

ノート作りをしなければ、もっと早く合格レベルに達していたと思います。

現在、市販されている宅建のテキストや通信講座、通学講座で利用されているテキストはどれも良いものばかりです。このテキストを敢えて自分でもう一度まとめ直すのは時間の無駄です。

結局ノートを作っても、またそのノートを覚えなければいけません。

最悪、間違えて写してしまったら、本番で点数を落とすことにも繋がります。

また、宅建試験は論述試験ではなく、四肢択一形式のマークシート方式の試験です。一語一句覚える必要はありません。

ノート作りではなく、付箋を活用するとすぐに見たい箇所、まだ覚えていない箇所などが明確になります。

必要なことは、テキストや過去問題集に直接書き込むようにした方が良いですね。

例えばテキストならテキストと決めて必要なことを集約しておくと、後から見ても覚えやすくなります。

作業(ノート作り)はやめて、合格に直結する勉強をしましょう!

④ペンを何種類も使っている

ペンを何種類も使ってテキストや過去問をカラフルにしている人もいます。

ペンをカラフルに使う問題点は、もともと最初から記入されていた宅建試験において重要な箇所や基本事項が分かりにくくなってしまうことです。

さほど重要でない箇所にもいろんな色で線を引いたり、マーカーで塗ったりしてしまうと大切な部分の知識が曖昧になってしまう可能性があります。

また、一度マーカーで塗ってしまうと消すことができないため、自分で覚えたか覚えていないかも把握もできなくなります

線を引くならできるだけ少なくする(赤ペンなど1色にする)、できれば消せるペンにするとあとから覚えた箇所は消すことができて、テキストや過去問もすっきりします。

ペンを何本も使って、何度も持ち替えることも意外と時間がかかります。

⑤過去問を一肢ごと正確に理解できていない

これは、過去問演習もしっかりやっているし、何回転も繰り返しているのに合格できない人の特徴です。

原因は、宅建に合格するための基本事項の理解が不十分であることもありますが、問題を解いた後にしっかりと解説を読んで理解していないことが考えられます。

問題を解いて〇、✖だけ付けて次の問題に進む、✖の選択肢だけを確認し、〇の選択肢の解説はよく確認していない、なんとなく適当にやって合っていただけで良しとしているなどが原因です。

適当にやって正解した問題は△などつけて、確実に〇になるように取り組んで下さい。

本番では、ほぼ全ての過去問(最低10年分)について一肢ごとにしっかりと判断できなければ合格点を獲得することは難しくなります。

一肢ごとに正確に答えられるようにするためには、「一問一答形式の問題集」を解くこともおすすめです。

一問一答形式の問題集はその名のとおり、一問一問(一肢一肢)しっかりと把握できるからです。

過去問もただ問題を解いて終わってしまっていては時間の無駄になってしまいます。

過去問を解いたら、解説をしっかりと読んで知識を身に付ける、理解が不十分ならテキストの該当箇所を確認する、このような地道な取り組みが合格に近づきます。

⑥1回目に過去問を解いた後、2回目、3回目までに期間が空いてしまっている

過去問は最終的に、少ない人でも最低3~5回転、多い人では7~10回転程度は解かなければ合格レベルに達することは難しいです。

ただし、せっかく過去問を1回転解いても次の2回転目を解くのに数ヶ月空けてしまっては、1回目に解いたところを忘れてしまうことがあります。

そのため、意識的に過去解いた問題を復習する間隔を短くするような努力をすることが大切です。

四肢択一形式の問題を一通り解いている中で、別に一問一答形式の問題集を解く時間をとるといったことも方法の一つです。

一問一答形式では、慣れてきたらできるだけ早く繰り返すことを重点に問題を解く、その間に四肢択一形式の問題を順番どおりすすめることで記憶に定着させることができます。

また、四肢択一形式の過去問題集は、「分野別・科目別過去問題集」を利用することをおすすめします。

分野別であれば同じ分野ごと、同じかも科目ごとに問題が続くため重要な問題をすぐに繰り返し解くことができます。

分野別・科目別問題集は年度別過去問題集よりも知識が定着しやすくなります。

⑦テキストや過去問をあれこれ何冊も購入して勉強している

これも、不合格者によくみられる特徴の一つです。

自分が使っているテキストや過去問で大丈夫か不安になって新しいものを購入してしまう。また、このテキストや過去問が良いという新しい情報を聞けばすぐに購入してしまう人です。

基本的に、当サイトでおすすめしているテキストや過去問を使えば合格できます。また、当サイトでおすすめしている通信講座を利用すればそれだけで合格できます。

あれこれ手を出すと返って全てが中途半端で終わってしまいます。

数冊の過去問題集を7割程度理解するより、1冊(1セット)の過去問題集をほぼ10割理解している方が合格できます。

テキストも何冊も読んで全てが中途半端よりも、1冊をしっかり読み込んだ方が合格できます。

おすすめするテキストや過去問はそれなりにボリュームがあります。半年以上、またはもっと前から受験に専念して勉強できる人以外は、あれもこれも手を出しても全部こなすことはできません。

また、例えば民法が弱いと自信がない受験生の中には、宅建のテキスト以外に、宅建試験とは関係の無い専門書や他の資格試験(行政書士や公務員など)のテキストを購入する人もいます。

これも、合格まで時間がかかる勉強方法です。宅建の試験と行政書士の試験では、同じ民法でも出題内容は異なります。

宅建試験専門のテキストや過去問に集中した方が無難です。

独学なら「このテキストと過去問」と決めたら、また、通信講座や通学講座なら「この通信講座・通学講座」と決めたら迷わず最後まで信じて取り組みましょう。

⑧「理解する」、「覚える(暗記する)」を頑張っていない

ただ漠然とテキストや過去問を繰り返しているだけだと、宅建試験の合格に必要な事項が身に付いていないことがあります。

1年でも早く合格するためには、「理解する⇨覚える、暗記する」ことが大切になります。

覚えるために(暗記するために)は理解しながらの方が圧倒的に早いです。

理解しながら覚えると長期記憶に繋がりやすいからです。でも、宅建試験の全範囲を理解することは難しいため(特に権利関係)、中には理解できなくても覚えなければいけない箇所もでてきます。

それでも、試験に良く出題されるところなら暗記しなければいけません。

学生の頃、英単語や漢字を覚えたり、歴史の人物や出来事、年表を覚えたりすることは大変だったと思います。

これと同じで、宅建試験も合格に必要な重要なキーワードや数字など諳記することは大変でも覚えておかなければ合格できなくなります。

覚えるということは苦労しますが、是非頑張って取り組んでいただきたいです。

まとめ(宅建の勉強を長期化させないために)

宅見(たくみ)所長

宅建試験に勉強しているけど合格できない人の特徴や正しい勉強方法についてご説明しました。間違った勉強方法をしている人は、早めに見直して改善すれば必ず合格できます。
勉強を頑張っているのに合格できない人の特徴(勉強方法)
  1. テキストばかり読んでいる(インプット中心の勉強になっている)。
  2. 満点(高得点)を狙った勉強をしている。
  3. 綺麗にノート作りをしている。
  4. ペンを何種類も使っている。
  5. 過去問を一肢ごと正確に理解できていない。
  6. 1回目に過去問を解いた後、2回目、3回目までに期間が空いてしまっている。
  7. テキストや過去問をあれこれ何冊も購入して勉強している。
  8. 「理解する」、「覚える(暗記する)」を頑張っていない。

勉強を頑張っている、時間をかけて取り組んでいるのに合格できない人は、これまで説明してきた特徴のどれかが当てはまっている場合があります。

勉強方法を一度振り返って見直しして、早めに改善していただくと良いと思います。

それでも、自分にはこのやり方が合っている、このやり方でなければ勉強できないという人の場合の解決策があります。

それは、人よりも早く勉強を開始することです。時間がかかることを前提に1年前から、10ヶ月前からなどとにかく早めにスタートすることです。

宅建試験は、条文や制度を知り尽くした法律に詳しい人が合格するわけではありません。また、実務のスペシャリストが合格するわけではありません。

宅建試験は、本番の試験で出題される基本的かつ重要な知識(項目)をしっかりと理解できている人が合格する試験です。

宅建試験合格を目指すあなたが、少しでも早く合格することを心から願っております。

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