はじめに
はじめまして!「宅建士合格応援サイト 宅建えーる」の管理人です。「宅建えーる」にお越しいただき、本当にありがとうございます。
「宅建えーる」は、宅建士試験合格を目指している方に、最短で効率よく合格するための様々な役に立つ情報をご提供するサイトです。このサイトが、宅建士試験合格を目指す皆さんの助けやヒントになることを願って情報を発信しています。
私も宅建士試験に合格しています。試験勉強中の苦しかった思い出や宅建士試験当日の出来事、合格発表までの長い期間、合格発表当日の喜び等は今でもはっきりと覚えています。
当時、簿記やFP技能検定等に合格した経験はありましたが、宅建士試験の合格はこれらの試験とは比べられないほど嬉しい体験でした。
それは、宅建士が国家資格として高い評価を得ていることや人気のある有名な資格で受験者も多いといった理由ももちろんありますが、決してそれだけではありません。
宅建士試験の合格は、過去の受験合格の喜びの中で最も大きいものでした。それは、いくつか受験した中で宅建士の勉強が一番苦しんだからです。
このサイトで、宅建士試験受験の体験、他の資格試験の受験経験、過去大手予備校の講師として働いていた経験等自分の経験をわかりやすくお伝えしていきます。
宅建士の受験経験はもちろんですが、特に、大手予備校の講師・受講生の方たちを獲得してきた営業経験は、宅建士に最短で効率よく合格する方法を研究するためのとても大切で大きな経験でした。
ここで少し、宅建士を受験した時の経験をお話ししたいと思います。反省すべきことが多い受験生活でした。
宅建士試験を受験したきっかけ
私が現在勤務している会社は、企業の経営者や個人事業主の方を経営面でサポートするようなコンサルティングを営んでいます。
不動産業ではないため、特に宅建士の資格が絶対に必要なわけではなかったのですが、宅建の知識は間接的に私の仕事でもかなり役立ちます。
そのため、宅建士の資格を取得すれば会社内の評価が少しは上がると勝手に思っていました。
また、資格の勉強等少し遠ざかっていたこともあり、宅建士を受験した年の元旦に、毎年恒例の家族の目標発表の中で妻と子供に宅建士を取ることを宣言しました。
ただ、試験を目指したきっかけはこの程度でそれほど強いものではなかったため、逆に試験勉強は苦しむことになってしまいました。
意志が弱く、受験することを迷った時期
当初から試験は独学で受験しようと決めていました。そのため、すぐに本屋に行き宅建士のテキストと過去問を購入しました。
宅建士のテキストや問題集は豊富にそろっているため、どれにしようか迷いましたが有名な予備校が出版しているものを購入しました(おすすめのテキストや過去問などはサイトの中でご紹介しています)。
まだ1月でしたので、テキストも過去問も比較的ボリュームのあるものを購入しました。ところが、テキストを買うまではやる気があったのですが、いざ購入して家に帰ると「明日からやればいいか」になってしまいました。
私の会社は毎年、1月から5月までが繁忙期でかなり忙しくなります。ほぼ毎日残業で特に忙しい日は帰宅時間が夜中の2時なんてこともあります。
また、休日も出勤する日が多くなります。言い訳してはいけませんが、仕事を理由になかなか勉強を始めることができませんでした。
それでもどこかに宅建の勉強を始めないといけないといった少しだけ焦る気持ちもありました。「でもこんな状況だから今は勉強は無理、ゴールデンウィークからやろう」と都合よく言い聞かせていました。
すぐにゴールデンウィークが来ました。しかし、ゴールデンウィークは仕事の疲れをとることと楽しみにしていた家族旅行であっという間に終わりました。そしてまた、夜中まで働く日常生活に戻ってしまいました。
そうこうしているうちに7月になり宅建士試験の申込期限が近づいてきました。この時期は、受験はやめようか、それとも一度決めたから頑張って受けようかと迷っていました。
結局、家族の前でも宣言してしまったため、やめるのは情けない気持ちもあり受験の手続きを済ませました。
それから数日が経過して、具体的に勉強を始めたのはお盆休みからでした。ズルズルと勉強しなかった理由の一つに宅建士は2週間で受かるとか、資格初心者が挑戦する比較的簡単な資格だとか、よくネット上で言われていることを単純に鵜呑みにしていたこともありました。
このネット上で言われていることは、正しい情報もあると思いますが、誇大表現や誤りもあると思っています。
宅建試験は、確かに司法書士試験や不動産鑑定士試験等と比較すると簡単なのかもしれませんが、一般的には難しい部類の試験になります。
また、2週間で受かるといったことについては、不動産業界で働いていて法律の知識が豊富にある人や過去に不動産鑑定士等の受験経験がありもともと知識がある人等に限定されると思います。ただし、これらの人でも2週間で受かることは難しい試験です。
実際に勉強を始めてみると難しくて全く頭に入らなくて焦りました。すぐに、諦めの気持ちを持つようになってしまいました。
苦しんだ受験勉強
受験勉強は全体的に時間がなかったため、最後まで落ち着いてじっくりと取り組むことはできませんでした。
まず最初にやったことは、あまり良くないことですが、テキストを薄いものに買い換えました(テキストは一度購入したらなるべく同じものを最後まで信じて使用した方が良いです)。
ボリュームのあるテキストではとても間に合わなかったからです。過去問は当初購入したものを最後まで使用しました。
勉強時間は、平日は1時間~3時間程度、休日は4時間~6時間程度、直前期の休日は5時間~7時間程度はやりました。それでも時間は足りませんでした。
過去問を繰り返し解き、間違えたら解説を読みテキストに戻るのを繰り返しました。ただし、テキストが薄いため掲載されていない項目もいくつもありました。その場合は、過去問の解説を暗記するといったことを行いました。
宅建試験は暗記することがとても大切な試験です。でも、よく分からないことや理解していないことを無理やり暗記してもすぐに忘れてしまいます。
また、暗記に時間もかかり5回、6回、7回、場合によっては10回繰り返すといったこともあったと思います。
特に権利関係は、最後まで理解が不十分でした。早い時期から落ち着いて理解しながら取り組むことができれば、暗記ももっと楽に時間をかけずできたのでないかと思います。
また、独学ではなく通信講座や通学講座を利用して講師の説明を聞けばさらに理解を深めることができたと思います。
勉強期間中は、時間が足りなかったこともあり、常にどこか焦りを感じながらやっていたことをよく覚えています。勉強が楽しいと思ったことは全くなかったです。
独学だったため孤独感がありました。困ったことの一つに必要な情報の入手が難しいといったこともあります。試験前日は、有給休暇を取って最後まで諦めずに勉強しました。
試験前日の夕方には、近くの小学校に行って少しグランドを走ったりしました。その年は猛暑でしたので10月下旬の夕方でもまだまだ暑かった記憶があります。
宅建士試験当日
当日は、前日に予約したタクシーで受験会場に行きました(受験会場へタクシーの乗り入れはできませんのでご注意ください)。
バスだとすぐに乗り物酔いしてしまうため、絶対に合格したかったこともありタクシーにしました。受験会場は工業系の高等学校でした。近くまでタクシーで行き、その後歩いて会場に向かいました。
今となっては半分笑い話ですが、タクシーの中でラジオがかかっていました。そのラジオは、どこか地方のど自慢大会(?)であるお婆さんがビートルズのイエロー・サブマリンを歌っていました。
このお婆さんの歌い方が強烈で「イエローサブマリ~~~~~ン!、イエローサブマリ~~~~~ン!」と何度も繰り返されて頭に残ってしまいました。
何度かタクシーの運転手にラジオを止めてほしいと言いたかったのですが言えませんでした。
試験が始まっても、ずっとこのイエローサブマリ~~~~~ン!が頭の中で流れていたため焦りましたが消えてくれー!と思えば思うほど強くなってしまうためこのイエロー・サブマリンを消すことは諦めました。
そして、開始してから20分程度経過した時に、私の右斜め前に座っていた20歳前半位の青年がいびきをかいて寝始めました。この青年は3回目の注意で退場になりました。
ところが今度は、試験の後半頃から最後まで秋祭りのお神輿の練習(?)でワッショイワッショイが続きました。
このお神輿でも焦りましたが、受験生全員が同じ条件だからと言い聞かせました。ただ、このお神輿のおかげでイエロー・サブマリンは消えていたと思います。
試験はギリギリ解き終わった状態で全く時間がありませんでした。時間配分も上手くできず、見直しする時間もありませんでした。
予想問題集を本番を想定しながら解くことや専門学校が主催する模試を受けることの大切さも改めて痛感しました。
試験終了後は、解放された爽快感から家まで歩いて帰ろうと歩き始めていたら、妻が自転車に乗って迎えに来てくれました。これは、宅建士受験の中で一番嬉しい出来事でした。
妻もずっと応援してくれていたので、多分心配で来てくれたのだと思います。のんびりと二人で歩いて家まで帰りました。
合格発表までの期間
合格発表までの期間はとても長く感じました。自己採点を行いましたが点数は各受験予備校が発表するボーダーとほぼぴったりで、とても不安な日々を過ごしました。
やはり権利関係がボロボロで、間違いだらけでした。最後まで理解が不十分だったため当然の結果だったと思います。
合格したかしないかは、合格証書が入った封筒が送られてくることで分かります(この日は、ネットを見ることができませんでした)。仕事中も落ち着かず何回か夕方自宅に電話しました。
何度目かの電話に、当時中学1年生だった息子が学校から帰ってきて電話に出てくれました。
私「何かお父さん宛に郵便物が届いてなかった?」、息子「届いてないけど、郵便局の不在届はあったよ。」、私「えっー(喜)、何て書いてある?」、息子「不動産なんとかって書いてあるよ。」電話を切りました。
思わず会社の書庫の中で「やったー!」と言ってしまいました。本当に嬉しい瞬間でした。
その日は、夜11時頃帰宅しました。嬉しかったため帰宅後すぐに郵便局に書類を受け取りに行きました。嬉しさとホッとした気持ちでいっぱいになりました。
宅建士受験の反省
点数は、発表されたボーダーラインギリギリでした。私の合格は運が良かったのだと思います。
このような点数で、このような勉強方法だったからこそ、反省すべき点ばかりでした。反省の多い宅建士試験でしたが、その中でいくつか主なものを挙げてみたいと思います。
- ネットの情報や噂を鵜呑みにしていた。
- 勉強を開始した時期が遅すぎた。
- 勉強時間が不足していた。
- 理解せずに、無理やり暗記していた。
- 特に権利関係の理解が不十分だった。
- 独学だったため、単元ごとのポイントが分かりにくく、また、新しい情報を入手することが難しかった。
- 予想問題を解く、模試を受ける等の本番を想定した試験対策ができなかった。
まだまだ挙げられますが、逆にこのような経験があったからこそ、宅建士試験に最短で効率よく合格する方法を研究する上でとても役に立っています。
もちろん、短期間の勉強でも合格できる成功体験も持っています(全てサイトの中でご案内しています)。
最後に
宅建えーるの中に、二人の人物と星が登場します。
宅建士試験研究所の宅見(たくみ)所長と宅建士資格取得を目指している会社員の建一、星のはっぴーちゃんです。建一の疑問や悩みは、私が宅建士合格を目標に頑張っていた時に感じていたことです。
また、宅建士試験の勉強中の多くの方たちも同じような疑問や悩みを持ちながら勉強していると思います。この二人+星のやり取りもこのサイトの特徴の一つです。
宅建士試験研究所の宅見(たくみ)所長です。日々、宅建士試験を効率よく合格するための方法を研究しています。
建一は新卒5年目の会社員ですが、最近、不動産業界に転職したいと考えるようになりました。そのため、宅建士の資格を取得しようと頑張っています。
宅建士試験研究所の星のはっぴーちゃんです。宅建士試験のお役立ち情報や宅建士の転職情報を担当しています。
この星のはっぴーちゃんやヘッダー画像、アイキャッチ画像等のイラストは、イラストレーターのももりんさんにお願いしています👇(ももりんさんは仕事が丁寧で、とても有難く思っております)。
参考 イラスト依頼についてももあふぃ.net以上、最後までお読みいただきありがとうございました。