宅見(たくみ)所長
会社員 建一
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目次
はじめに
宅建士試験の勉強方法や手段には、「独学」、「通信講座」、「通学講座」の3種類があります。
宅建士試験は歴史もあり、受験者も多いため通信講座や通学講座がたくさんあり、また、どれもよく研究されているため優れたものが豊富にあります。独学の人でも分かりやすいテキスト・問題集がたくさん出版されています。
「独学」、「通信講座」、「通学講座」のどれを選択しても、それがあなたに合う方法(手段)であればすべて正解です。
そして、選んだ手段を正しい方法で、かつ、最後まで継続して努力することができれば、あなたは必ず合格できます。
ただし、もしもあなたに合わない方法を選んでしまうと、合格まで時間がかかってしまい苦労したり、挫折してしまい、一発合格できなくなる可能性もあります。
勉強を始める前にあなたのこれまでの経験、性格、生活習慣、仕事とのバランス等一度しっかりと振り返ったり、見直したりすることが大切ですね。
それでは、一つ一つ項目ごとに「独学」、「通信講座」、「通学講座」のメリットやデメリットを比較しながらみていきます。
※「通信講座」、「通学講座」には、以下の資格予備校や専門学校があります。
・スタディング ・スタケン ・アガルート ・フォーサイト ・資格スクエア ・ユーキャン ・ヒューマンアカデミー ・クレアール ・L.A ・LEC ・大原 ・日建学院 ・TAC ・大栄 等
・LEC ・大原 ・日建学院 ・TAC ・大栄 等
独学・通信講座・通学講座の比較(①お金編)
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お金については、基本的で大切な項目の一つです。どの方法を選択しても必ずお金はかかります。誰もが、お金はできるだけ抑えて合格したいと考えていると思います。
お金のかけすぎは良くありません。ただ、確実に合格するためには、ある程度お金をかけることは必要です。
まずは独学についてです。
独学は最もお金がかからない方法です。基本的に、テキストや過去問、一問一答集、予想問題集(予想模試)等自分で購入します。かかるお金は、8千円程度から1万7千円程度です。
ただし、人によってはテキストや問題集を買い替えたり、過去問や予想問題集を複数購入する、要点まとめ本を購入する等といったことがあると思います。この場合は、もっとお金がかかってきます。
次は通信講座です。
通信講座は、選択する会社によってかなり幅があります。通信講座専門の会社であれば比較的低価格のものがあります。スマホやタブレットを中心に学習する通信講座は料金が低い傾向があります。
また、通学講座を持っている専門学校の通信講座の料金はやや高めです(通学講座よりはやや低めです)。かかるお金には幅があり、2万円程度から18万円程度です。
通学講座は、大手の専門学校を中心にいくつかあります。通学講座はこの中では最もお金はかかります。12万円程度から25万円程度かかります。
お金をかけずに一発合格できれば、それが一番良いことですから評価は以下のようになります。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
お金 | 〇 | △ | ✖ |
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独学・通信講座・通学講座の比較(②意志・モチベーション編)
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宅建士試験に一発合格するためには、意志の強さやモチベーションを維持することがとても重要です。
でも、試験を受けることを決意したときは強い意志があっても、時が経つと様々な要因でだんだんと当初の強い気持ちが薄れてきてしまうことがよくあります。
私も仕事の忙しさ等を言い訳にして、勉強を始める時期が遅くなってしまいました。勉強時間が少なければ、当然ですが合格する可能性は下がってしまいます。
強い意志を保つことやモチベーションを維持することは難しいことです。ここで一つ平成30年度宅建士試験の状況をご案内します。(参考:「平成30年度宅地建物取引士資格試験実施結果の概要」不動産適正取引推進機構)
平成30年度の宅建士試験の申込者数は、全国で265,444人ですが、実際の受験者数は213,993人です。51,451人もの人たちが何らかの理由で受験を諦めたか、受験できなかったことが分かります。
この数字を見ても、宅建士試験当日に会場に行って試験を受けるだけでなかなかすごいことだと思います。
宅建士の試験制度や内容、合格率、合格ライン等については、このサイト内で詳しく解説しています。こちら👇をご覧下さい。
【保存版】宅建士の試験制度や内容(試験日程、難易度、合格率、合格ライン、出題範囲)を解説!
でも、やるからには合格しなければなりません。当初のモチベーションをいかに維持するかをよく考える必要があります。
まず独学ですが、独学は3種類の方法の中で、意志を強く保ち、モチベーションを維持することが最も難しいスタイルです。
独学の良さは、いつでも手軽に始められますが、お金があまりかかっていない等の理由で止めてしまってもいいかという甘えの気持ちがで出やすいのが欠点の一つです。
私も、何度も何度もこの気持ちになってモチベーションを維持することがとても大変でした(笑)。
また、強制的にスケジュールが組まれていないため、明日からやれば良いかという気持ちになりやすいこともあり、モチベーションを維持することは大変な手段です。
このモチベーションを維持する難しさが理由で、試験当日に受験会場に行けない可能性があります。
次に通信講座です。通信講座のお金は独学よりはかかります(2万円程度の講座もあれば、大手の専門学校の通信講座等通学講座並みに高額なものもあります)。
でも、分かりやすい講義DVDやテキスト、良問を繰り返し演習できる等効率よく合格できる仕組みができています。
そのため、誰もが普通に持っている意志の強さがあれば、一度試験を受けることを決意したら通信講座のスケジュールにそって最後まで勉強を終わらせることが十分できます。
ただし、通信講座は一般的に自宅で取り組む人が多いと思います。そのため、独学に近い状態であるため、意志が弱いと勉強を止めてしまう可能性もあります。
通学講座は、最もお金がかかる勉強方法です。そのため、一度お金を支払ったらちょっとのことでは止められません。
また、強制的にスケジュールが組まれ学校に行かなければならないため、意志が弱い人でも最後まで勉強を終わらせやすい勉強手段と言えます。
良い仲間ができれば情報交換をする等モチベーションも保ちやすくなります。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
意志・モチベーション | ✖ | △ | 〇 |
※意志・モチベーションの項目は、勉強が最後まで継続できる可能性が高い、低いで判断し〇、△、✖で評価しています。
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独学・通信講座・通学講座の比較(③計画性編)
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宅建士試験は、上手に計画を立てて、その計画通りに地道にコツコツと勉強を継続することができれば必ず合格できる試験です。
でも、自分で上手に計画を立てるということは、特に初めて受験する人にとっては難しい作業です。
勉強を開始した時期がいつからか、この開始した時期によって計画は大きく異なります。また、どんなテキストや過去問、問題集を使って、どの分野から勉強をすすめるかといったことも考えなければなりません。
さらに、直前期にはどんな風に勉強をすすめると良いか、予想問題集を解くことや模試を受けるかどうか等、合格に直結する計画を立てることはなかなか大変なことです。
自分の仕事、学校、家庭等生活スタイルと相談しながら、消化不良を起こさないような計画を作ることも大切です。
独学は、すべて自分で計画を立てなければならないため、上記のような理由で上手くすすめられないことがあります。
勉強の途中で何度も修正していては、効率よく勉強することは難しくなります。
その点、通信講座、通学講座の場合は、最初から効率よく合格できるような計画が立てられています。
経験豊富な講師の授業、分かりやすいテキスト、分かりやすい解説のついた問題集、予想模試などが与えられます。後は何も考えず、与えられたものを計画にそってこなすだけです。
開始した時期によって計画も大きく異なるため、学校によっては講座が何種類も用意されています。
また、開始した時期によって使用するテキストも異なる学校や、過去問演習の質や量も異なる計画が組まれている講座もあります。
計画性については、通信講座、通学講座を利用する方が独学よりも有利です。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
計画性 | ✖ | 〇 | 〇 |
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宅建士に効率よく合格するための独学のスケジュールの詳しい立て方についてはこちら👇をご覧下さい。
【保存版】宅建士に効率よく合格できるスケジュール。勉強期間6ヶ月(半年)の独学者向けの計画と勉強方法。
独学・通信講座・通学講座の比較(④自由度・融通性編)
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独学や通信講座の良さの一つに、自宅で自分のペースで勉強できることが挙げられます。急な用事、残業、行事等があっても自分で好きなように調整でき、融通が利きます(もちろん計画から遅れないようにしないといけませんが)。
でも、通学講座は、強制的に決められたスケジュール通りすすめなければならないため、もし都合が悪く休んだ場合でも、講義はどんどん進んでしまいます。
後からDVDを見たり、別の日に他の講師の講義は受けられますが手続きを行うなど手間もかかります。
通学講座は、2回、3回と連続して休んでしまうと挫折する可能性もあります。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
自由度・融通性 | 〇 | 〇 | ✖ |
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独学・通信講座・通学講座の比較(⑤不明点の解消編)
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私は独学でしたので、勉強中の困ったことの一つに不明点がいくつも出てきたことです。
特に、権利関係でいくつかありましたが、テキストを読んでも理解できなかったり、過去問を解いた後、解説を読んでも理解できないといったことがありました。
そのような時は、最終的に無理やり暗記していました。理解せずに無理やり暗記すると暗記するのに時間がかかります。
また、全く同じ問題が出題されたときは良いですが、少し違う角度で出題されると間違える可能性が高くなってしまいます。
宅建士の勉強は、分からないところがあっても、気にせず勉強を進める必要があります。でも、人によっては気になって進まなくなってしまう人もいますよね。
通信講座や通学講座では、まず、わかりやすい講義を聞くことができます。その時点で独学で勉強している人よりも不明点は少なくなり有利です。
また、不明点がでても通学講座であれば講義後すぐに講師に質問できます。通信講座でも、メールやFAX等で質問することが可能です。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
不明点の解消 | ✖ | △ | 〇 |
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独学・通信講座・通学講座の比較(⑥情報の入手編)
独学で勉強している人は、法改正等の情報の入手も自分で行わなければなりません。目先の勉強に集中しなければならず、時間もない中で法改正等の情報の入手はかなり気を使います。
通信講座や通学講座では、常に新しい情報は教えてくれます(届けられます)。そのため、自分で入手する必要はなく、安心して勉強に取り組むことができます。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
情報の入手 | △ | 〇 | 〇 |
独学・通信講座・通学講座の比較(⑦勉強時間編)
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基本的に、独学は目から勉強しますが、通信講座や通学講座は耳と目の両方から勉強することができるためわかりやすく、それだけ理解が早くなります。
もちろん人によって、もともと持っているものが違いますから一概にそうとも言えない場合もあります。
でも、自分で読みながら進めることと、人に教えてもらって進めることでは理解するまでに大きな差があります。宅建士の試験範囲は決して狭くはありません。
宅建士試験を効率よく一発合格するために、理解する時間や覚える時間を少しでも短くすることを考えることも大切なことです。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
合格までの勉強時間 | △ | 〇 | 〇 |
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まとめ
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独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
①お金 | 〇(2) | △(1) | ✖(0) |
②意志・モチベーション | ✖(0) | △(1) | 〇(2) |
③計画性 | ✖(0) | 〇(2) | 〇(2) |
④自由度・融通性 | 〇(2) | 〇(2) | ✖(0) |
⑤不明点の解消 | ✖(0) | △(1) | 〇(2) |
⑥情報の入手 | △(1) | 〇(2) | 〇(2) |
⑦勉強時間 | △(1) | 〇(2) | 〇(2) |
合 計 | 6点 | 11点 | 10点 |
この表は、参考程度に見ていただきたいと思います。
独学、通信講座、通学講座のどれを選択しても、その方法があなたに合っていれば全て正解です。自信を持って、その方法で最後まで頑張っていただきたいです。
- 意志が強く、モチベーションを維持できる人
- もともと勉強が好きで、勉強する習慣が身についている人
- 自己管理がしっかりできる人
- 計画性があり、計画⇒実行が上手くできる人
- 自分で調べることを苦にしない人
- 不動産鑑定士、司法書士等の関連する科目がある資格の受験経験者
- 不動産業界で働いていて、経験や知識が豊富な人
- 高校受験や大学受験等、全て独学で乗り切ってきた人
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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